ヘタレ攻略日記番外編その5

父さん、僕、頑張ったよ。最後の最後までやり抜いたよ。
僕は今日、謎の洞窟でヘルバトラー口説き落としたんだ。184匹目だったよ。意外な出来事に一瞬ポカンとしてしまった。そして後に続けとばかりに今度は504匹目のライオネック口説きに落ちたんだ。▼印が出て、きっとまた盾なんでしょ?もうたくさん貰ったよ?いっぱい売ったのにまだ余ってるよ?なんて思いながら仕方なくまた盾を受け取ったんだけど、その後更に▼印が!!!これはもう確定の▼印じゃないか!!僕はやらないけどパチスロでいうところの鉄板てやつじゃないか!!ここでまた僕は雄叫びをあげたよ。足もジタバタした。ライオネックが戻って来てくれて本当に嬉しかったんだよ。ヘルバトラーの時よりも数倍喜んだ。なんたって一度振り向いてくれたのに僕の手違いで断ってしまっていたからね。1000匹超えたらどうしようとずっとずっと思っていたからね。
この2匹をモノにして、なんだか今日は良い調子だなぁと思いながら、僕は今度はエスタークに挑戦した。今回は22ターンで戦闘を終えた。あと一歩なんだけどこの一歩がとても難しい。また後で挑戦しようとその場を去ったよ。


そしてね、僕は、ひょっとしたらひょっとしてはぐりんもイケるのではないかと思いだし、『ほしふるうでわ』と『キラーピアス』を装備したスライム軍団を引き連れてグランバニア近くの洞窟へ行ったんだ。4F辺りを陣取り単独で出てくるはぐりんを集中攻撃した。ひょいひょい逃げられるから、やっぱりそんなに甘くはないよねと思っていたんだけど、なんとなく諦められなくてずっとサンチョに口笛を吹いてもらってた。するとさ、ここ最近チップもくれなかったはぐりんなのに、229回目のデートの終わりに▼印が出たんだ。


…え?えっ?えぇっ?


なんだか僕、すごく緊張した。しばらく▼印を見つめて、どうだろう、イケそうな気がする、でもいつもそう思いながらボタンを押すけどチップなんだよな…、でもでも、なんとなく倒した数的にも、今日の流れ的にもちょっぴり期待したくなっちゃうんだよな…。


そんな考えを頭の中で巡らせながら、意を決して僕はボタンを押したんだ。そしたら…。
































はぐりん

「こんちわー」






ねっ?ねっ? 父さん見た?僕やったよ!やったんだよ!
「◎∵◇Э×●▽□★$@!!!!」と、文字に表現するのが難しいけど悲鳴をあげてしまったよ。よく覚えてないけど異様に周囲を動き回った気がする。
ライオネックの時のように間違えてキャンセルボタンを押さないように、何度も何度もボタンを確認して押した。こうしてはぐりんは僕のモノになったんだ…。
早速ならびかえをしてはぐりんをフィールドで歩かせてみたんだけど、父さん、もうすごいよ、はぐりんの輝き!ダイヤモンドも見劣りするようなびっくりするほどの輝きさ!キラッキラしてるんだ!もう僕はこの子から少しも目が離せなくなったよ。この時の僕、レベルが97だったんだけど、あと少しで上限のLv99だよ…、なんて思っていたからほっとした。ギリギリ間に合ったよ。
そして、このはぐりんを最後として、僕の『ドキドキッ☆モンスターを一匹残らず口説き落としちゃうぞ大作戦!』は終わったんだ…。
ブラウンに始まり、はぐりんに終わった僕のこの長いプロジェクト。早く終えたい、終えたいとばかり思っていたけれど、いざ終わってしまうとなんだか淋しいね。


さて、こうして僕に残されたものは、後はエスタークを15ターン以内に倒すことのみ。自分のパーティを組み直し、今度は僕、ヒソカ、ブラウン、ベホズンで行ってみた。『ほしふるうでわ』を装備させたベホズンに『たたかいのドラム』を持たせて補助&回復呪文担当にさせ、あとの3人はひたすら攻撃担当という作戦だ。念のために世界樹の葉やエルフの飲み薬も持って行った。
戦闘開始。前回までは必ず誰かが死んでしまったりして攻撃がはかどらず上手くいかなかったのだけど、今回はすごく良い感じで戦闘が進む。い、いけそう…。これもいけそう!
途中までターン数を数えていたけれど、回を重ねる毎によくわからなくなってしまったのでもう開き直って戦った。倒した後、ドキドキしながらエスタークの話を待つと…。


『この私を15ターンで倒してしまうとは…』


ぃやった!やったよ!父さんまた僕やりました!
こうして僕はエスタークをギリギリだけど15ターンで倒し、記念品を貰って帰ってきたんだ。僕、名産品もコンプリートできたよ。これについてはこれからやろうとする人のためにあまり触れないできたんだけれどさ。今日は僕、自分で自分を褒めてあげたい!碇シンジみたいにおめでとう言われたい!そんな気分さ!


父さん。長いこと日記で父さんに僕の冒険を報告してきたけれど、僕、目的は全て達成できたみたいだよ。だからもうそろそろグランバニアに戻ろうと思う。黙って僕のやりたいようにやらせてくれたビアンカと、遊びたい年頃なのに僕の旅に一生懸命ついてきてくれた子供達に恩返しをしてあげなくちゃね。城下町の人々にも王としての役目を果たしてあげなくちゃ。
なんだか父さんとの繋がりが消えてしまうようで淋しいけれど、僕の心の中ではずっと父さんがいるから。忘れるなんてこと、絶対にないから。もちろん母さんのこともね。これからの日々については、そっと心の中から父さんと母さんに報告するよ。


父さん…、僕はね、またこの世に生まれたら、その時も父さんと母さんの息子として生まれてきたいよ。
その時までお互いの世界で元気にやっていこうね、父さん。
それじゃ…、おやすみなさい…、父さん、母さん…。

これにてDQⅤのヘタレ攻略日記は完全終了となりました。プレイ開始からひと月と少し。廃人同然となりながらようやくコンプリートを達成することができました。
全て終わってしまったので心にぽっかり穴が開いたような気分ですが、GWがドラクエ攻略だけで過ぎてしまったらどうしようと思っていたので、淋しい反面ちょっぴりホッとしてます。もう既に次のDQⅧの発売が待ち遠しいです。


攻略日記を書き始めてから、皆様から本当にたくさんの応援のおたよりを頂きました。どうもありがとうございました。もうこんな経験は私には二度と出来ないのではないかと思います。プレイしてそれを日記に更新することだけで時間的にいっぱいいっぱいだったため、ロクにお返事を書くこともできなくてごめんなさい。でもとても嬉しかったです。本当に感謝感謝なのです。


今後は通常の「やっぱりイモがすき!」を再開しようと思います。はてなダイアリを使い始めてすぐに攻略日記に突入してしまったのでどんなページになるのかさっぱり見当がつきませんが、これからも引き続きこのページを皆様に可愛がってもらえたらな、と思います。それでは簡単ですが今まで読んで下さってありがとうございました!みんな、大好きだよー!(←一度言ってみたかった)