ヘタレ攻略日記その18

父さん、この日僕は子供達を連れてボブルの塔に登った。入り口がわからなくて戸惑ったよ。もう少し落ち着いて周りをよく見る癖をつけなければと思ったよ。
わらわらと目の前に立ちはだかるモンスターを片っ端からやっつけて、僕は、あの日父さんをあんな目に遭わせたヤツに再会したんだ。
相変わらずアイツはちょっとカマっぽくて話を聞いてるだけで虫唾が走る思いだった。ヤツと戦っている時僕はもう一心不乱だったよ。あの時の何もできなかった自分への悔しさや、僕から父さんを奪ったアイツへの怒りや悲しみが猛烈な勢いで蘇ってきて、気がついたら僕はヤツを倒していた。もう1人ヤツの手下がいて、怒り覚めやらない僕はそのままの勢いでそいつもやっつけたんだ。
二人が隠し持っていた物を取り返し、僕はやるべき事を終えてそのまま天空城のちょび髭のところに行った。まさか、あの一風変ったあの人がそんなに権威ある人とは思わなかった。世の中は不思議なことだらけだよ。


父さん、僕はもうやるべきことはやったようだ。残るはこの世をこんなにしてしまった悪の巣窟である、あの場所へ行くだけとなってきたよ。僕は自分の運命を恨んだことはない。だけど、やっぱり怖いよ父さん。こんな僕が世の中の人を助けるなんてこと、本当にできるんだろうか。僕はちゃんと自分のすべきことを全うすることができるんだろうか。僕が今までやってきたことに間違いはないよね。やり残したことはないよね。僕はこのまま、真直ぐに宿命の日を迎えればいいんだよね。
父さん、僕が負けるなんてこと、あるわけないよね。
力を貸してくれよ、父さん。僕が僕であり続けるためのその日をどうか見守っていてくれ。何があっても、最後まで見届けていてくれ。

  • 僕とチロりんと愉快な仲間たちリスト(追加分)