ヘタレ攻略日記その17

父さん、昨日はメタリンの事で舞い上がりすぎて旅の報告が疎かになってしまってすまない。ちゃんと僕は旅の目的も忘れずにいるから安心してよ。


僕は天空城を復活させてからしばらく空の旅と洒落こんだ。空から眺める地球は良いね。何でも小さく見えたよ。
その時ふと見慣れない洞窟を発見して、僕はその洞窟へ入ってみることにしたんだ。アルカパからそう遠くない場所にこんな洞窟があるなんて僕はちっとも知らなかった。重たい石版を運びながら洞窟の奥へと進み素晴らしい宝を発見したんだ。着てみると僕にピッタリで、今はこれを愛用しているよ。


それからあの傲慢ジジイの顔を見に行った。フローラがあれからどうなったのか気になったのもあるんだけど。彼女、結婚していたよ。やっぱり僕でなくても彼女を幸せにしてくれる男はいたんだ。良かった。とても自分の生活に満足しているようだったよ。僕のこんな旅に付き合うよりも、彼女はひとつ屋根の下でごく普通に暮すのが似合いの人だよ。
でもどうも心配事があるらしく、聞いてみるとジジイの様子が変だって。力になってくれと頼まれてまた僕はジジイの下僕となってとある祠の壷を見に行った。
見張りの塔で僕らを待っているジジイの元へ行き、見たままを報告したらジジイは何やら大慌てで僕に事を打ち明け、戦いの準備をしてくると消えてしまったんだ。ヒソカやイルミと他愛ない会話をして待っていたら、突然目の前に苔を体に生やした怪物が現れた。僕はこれは自分に何の関係があるんだと思ったけれど、倒さないと町の人達を恐怖のどん底に突き落とすことになる。僕はイルミ、ヒソカと協力し合い戦った。最近まともな戦闘なんてしてなかったけれど、常にモンスターを追いかけてた僕らは知らぬ間に体が鍛えられていたらしく、あっという間にやっつけることができたよ。
無事事件も解決してジジイは大喜びだったけど、僕も良いことして満足だったけど、「わっはっは」て。「あー愉快!愉快!」て。ジジイ、こっちはちっとも愉快じゃねーよ。謝礼のひとつも寄こせよ。アンタ、準備してくるとか言って逃げたんだろ本当は?


やっぱりこのジジイは好きになれないと改めて思った僕はそのままサラボナを後にしてルラフェンにも行った。あの一風変ったじいさんに会うためだ。じいさんは少し体を悪くしていたようだったけど、僕にまた新しい呪文を教えてくれた。でもこれはあまり使い道はなさそうな感じだ。使いたいけどちょっと怖い。じいさんにはあまり研究に没頭しないで少しは自分の体を大事にしてほしいよ。
そのまま町の中をウロウロしていたら、とある宗教の布教をしている女性に出会い僕はその教本を買った。これは、僕の忌々しい思い出を作る原因となった宗教団体の教本だったけど、読んでみたらなかなか良いことが書いてあって、僕、ちょっぴりファンになりそうになったよ。
それから僕の故郷、サンタローズにも行ってみたよ。元の姿の町を取り戻そうとしてる人々がいた。僕は町の復興を願ってそこで武器を調達したよ。たくさん買ったから少しは役に立てるかな。


ちょび髭の人が以前話していた塔にも興味があって行こうと思ったのだけど、色んな場所を訪れてヒソカやイルミがだいぶ疲れてしまったようなので今日はもうグランバニアに戻ろうと思う。ボブルの塔には明日行ってみることにするよ。僕の口説きターゲットは今のところはぐりんただ一匹だと思っていたら、実はここにあと二匹ほど残っていたんだ。また少し時間を取られるかもしれない。サンチョに再び協力を願うことになりそうだよ。