ヘタレ攻略日記その15

父さん、とうとうやりました。495回目のデートにしてようやくメガザルロックをモノにしました。
メガザルロックは本当に手の焼ける子だったよ。4匹いっぺんに会うだろう?そうするとさ、あと1匹で…って時にメガザルを唱えてくれるんだよ。するとね、唱えたメガザルロックが天に召され、必死に倒した他の3匹がふわ〜と蘇る。これを4回繰り返されるんだ。1度のデートに何分かかるんだって話だよ。僕も呪文とか使って効率的にやれば良いのだけど、もうさ、何の呪文を使ってとか、誰は何して、とか、いちいち考えたくないんだよね。ひたすら『こうげき』『こうげき』『こうげき』『こうげき』。いいじゃんこれで?ってなっちゃうんだよね、気分的に。
なかなか振り向いてもらえないから、仕舞いにはカカカッと笑うメガザルロックの顔が鷲巣の顔に見えてきたよ。僕の心、「ざわ…ざわ…」としちゃったからね。そういえばソルジャーブルがなかなか仲間にならなくて悶々としてた時も、紛れて出てくるジェリーマンを見るたびに「ほたーぅ(る)」と言ってる、酔っ払って顔を赤くした『北の国から』のゴローさんを思い浮かべてた。うん、ごめん変なこと言った。父さんにこんな事話してもわからないよね。


そんなこんなでメガザルロックをモノにした僕は、一目散にその場を離れて妖精の城へ行った。そこで僕はあの場所に戻ったんだ。とても懐かしかった。父さんの姿に僕は、あの時の忘れたくても忘れられない光景をまた思い出した。モンスターばかり追いかけて目的を忘れそうになっていた自分に気がつき、気持ちを引き締めなおしたんだ。僕はいけない事だと思いながら、父さんをあんな目に遭わせたくなくてつい忠告をしてしまった。でもやっぱり、運命を変えることはできないんだね…。父さん…、いつまでも、その笑顔を僕に見せてほしかったよ。
しばらくここに留まっていたかったけど、僕にはやらなければならないことがある。僕は幼い頃に体験したことを、今度は逆の立場から体験した。あの時言われた言葉を、今度は僕が、思いを込めて言ったんだ。あの頃の僕はまだ自分の運命がどうなるかなんて知る由もなく、ぼんやりと言われたことを聞いてたんだっけ。何となく気になって覚えていたけれど、あの言葉がこんなに深い意味を持っているとは思いもしなかったよ。
後ろ髪を引かれる思いで僕は思い出の地を去り、妖精の城から天空城へと向かった。天空城は以前の姿を取り戻したよ。何人かの人達が無事だったのが本当に良かった。これからどこへ向かうことにするかまだ決めていないのだけど、少し空の旅を楽しもうと思うよ。
しかし、天空城の人達も知らないというあのちょび髭の人物は、一体誰なんだろう?

  • 僕とチロりんと愉快な仲間たち(追加分)
    • ラフラン (ガップリン)
    • コロヒロ (コロヒーロー)
    • コロファ (コロファイター)
    • コロプリ (コロプリースト)
    • コロマジ (コロマージ)
    • メガーザ (メガザルロック